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2010 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 OKAYAMA GT 300km RACE
86号車
JLOC ランボルギーニ RG-3
開催日程
2010年4月3日(土) 公式予選
2010年4月4日(日) 決勝レース
会場:岡山国際サーキット(3.703km)
天候:予選/晴れ、決勝/曇り時々雨
気温:-
路面温度:-
決勝レース:82周(303.646km)
観客:1万6000人(主催者発表)
予選1位
決勝4位
チームJLOC http://www.jloc-net.com/index.html
SUPERGT http://supergt.net/jp/
土曜日
公式練習
今回は1時間が2回あった。
しかし、走り始めて直ぐに難しい状況だと判断した。
88号車は事前にテストしていたが、86と87は鈴鹿のレース以来のドライブ。
走り始めて直ぐに横浜タイヤとのマッチングの良さを感じた。
基準となるハード側のタイヤでの走行でタイムは平凡なものだったが、2回目の走行で初めて履いたソフト側のタイヤが車にマッチしていた。
この時点で総合2番手となる。
予選1回目
ドライバー2人が順調に基準タイムをクリアして、2回目に向けてサスペンションの方向性を探った。
予選2回目
セッション1
ハード側のタイヤでアタック。
まずまずのタイムだったが、全体のタイムが上がっていて、なんとかトップ10。これで心配になった。
セッション2
関口選手は公式練習で最初悩んでいたが、ソフトタイヤで突然速いタイムで走った。
これは驚いた。2番手で終える。
セッション3
これを励みにしてというか自信をもってアタックしたのが良かったのだと思う。
多少の気温の上昇もありフロントが跳ねたが、自身初のポールポジションを捕ることが出来た。
これは本当に長いオフの間、改良してくれた則竹オーナーとチームスタッフ全員に感謝。
記者会見などを終え、今回は車検も無事にクリアしてポールポジションが確定した。
日曜日
フリー走行
4番手でしたが、まずい状況になっていた。
走行していたタイヤのライフは決して悪くなかったにもかかわらず、周回を重ねるごとにグリップ力に変化があり、ソフトタイヤでのスタートに予選後の雰囲気とは違い、ナーバスになった。
サーキットサファリの時間はトラブルで走行できなくなってしまったので、決勝に向けてエンジニアに大幅なサスペンションの変更をしてもらった。
決勝
緊張した。抜かれる心配以外ないわけで、気温の上昇につれ不利になると思い考え過ぎた。
予選で使ったソフトタイヤでのスタートだったので、早めのピットイン、後半はハード側のタイヤでロングと作戦を考えていた。
スタートはスムーズに行き、前半はペースをコントロールしてタイヤをいためすぎないように細心の注意を払っていた。
星野パターンに持ち込みたいのはやまやまだが、タイヤに負担をかけすぎると次の周にはグリップダウンを感じた。
2秒くらいのペースでZが付いていたのでこちらがペースを落とすと抜かれる心配があったし、ミスだけはないようにぎりぎりのラインでの走行でした。
数周を終えて2番手とペースが拮抗して、少し目標のない単調な流れの中で、87号車がドライブスルーペナルティーで目の前をしばらく走行してくれたのには助けられた。
決勝に関しては、サーキットサファリの時間をトラブル走行してなかったので、変更したサスペンションに対して自分達のペースが他と比べてどんなものか、相対的なスピードが掴めないままスタートしていたので、とても参考になった。
後続とのペースはほぼ互角だったが、単独で走行していたので、GT500との距離感が掴み易く、トップの利を使って後続と離れた。
レースが前半を終えると、周りも想像以上に相当苦労していることに気が付いた。
気温が上昇し過ぎて全体的に想定範囲を超えてペースが思った以上に上がらない。
ピットから後続差が安定しているのでレース距離を引っ張ってくれと指示があり、タイム差を見ながら任せると返事しました。
タイヤはグリップが落ちていたが、あるレベルで暫く安定していた。
後ろがミラーに映らない距離になって、燃料が減り車が軽くなってからは楽な展開になった。
2番手が後続との争いをしている間にトップの位置を確かにしたが、ピットで抜かれる心配が大きくなっていた。
初出場の車に前を塞がれたので2秒以上ロスしたが6〜8秒程度のマージンを維持して40周前後でピットイン。
レースの半分以上を走りタイヤ4本交換。ソフトで後半も走行となる。
給油とタイヤ交換に予定通リだが20秒から30秒ロスしてコース復帰。
8番手で復帰となる。
関口選手はGT500の車両と不運にも接触して、一瞬エンジンが止り、20秒ほどロスしたが、そこから追い上げて、4位まで挽回してくれた。
ペースの上がらない上位の車にも助けられた展開だが、フレッシュなタイヤでペース良く走り2人ともベストのレースをしたと思う。
しかし表彰台目前の悔しい結果ではあるので、もう一度作戦を考え直したい。
あとはいかにピットでのロスを抑える方法を考えるということになるが、タイヤを変えずに走ることはランボルギーニ勢には不可能だし、燃費の悪いFIA-GT(最新のGT-1)車両にはトラクションコントロールやエアコンなどの装備が標準だが、GT-3車両の僕等にそんなもん付いてません。
ドライバーがタイヤをうまく機能させてレースするしかない。
そんなもんついてなくてもドライバーが何とかしてはよ走るしかない。
レースは車の勝負でもあるが、ドライバーが如何に工夫して走るか!
だと個人的に僕自身は思っている。
ピットでのロスは大きいのでそれを考えると劣勢であると言わざるを得ない状況ですが、今年は優勝が目標なので、簡単に諦めずに積極的にレースを展開したいと思ってます。
まだシーズンは先が長い。
富士では長い直線をうまく生かしてチーム全員で工夫して頑張ります。
応援、どうもありがとうございました!!!