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JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010
86号車
JLOC ランボルギーニ RG-3
開催日程
2010年11月12日(金) フリー走行・予選
2010年11月13日(土) 決勝(1回目)
2010年11月14日(日) 決勝(2回目)
会場:富士スピードウェイ (静岡県駿東郡)/レーシングコース(4.563 km)
天候:予選 晴れ/決勝(1回目) 曇り/決勝(2回目) 曇り
気温:-
路面温度:-
決勝レース:22周
観客:13日(土) 23,000人/14日(日) 33,000人(主催者発表)
予選21位
決勝14位
チームJLOC http://www.jloc-net.com/index.html
SUPERGT http://supergt.net/jp/
前回最終戦で表彰台に上り、周りからも連続表彰台を期待される状況でした。
勢いのある中でのJAF戦でした。
第2レースに出走することになり、予選は金曜日、決勝は日曜日というスケジュールです。
金曜日のフリー走行は50分間のみ。
そこで2人のドライバーが実質最後の調整を済ませなくてはいけないのでとても慌しい。
金曜日
フリー走行
第1レース予定で出走する関口選手が最初に走行し、僕が残り半分を走行する予定でした。
走りはじめから車の挙動がおかしかったらしく、かなりの時間を費やしてしまう。
残り20分を走行しましたが、いつものようにセッティングの方向性を探って少し戻して微調整したりする余裕がなく出来ません。
タイヤも比較せずに決めうちで走行した。
ブレーキングで車が意図せずに曲がろうとしたり、左右のコーナリングでのフィーリングが違っていてアタックする気になれない。
車を確認してもらったが原因不明のままでした。
ギヤ比やセッティングを試しながらということもあっていろいろ変更してそれぞれの予選に備えた。
予選
第1レース予選が始まり、かなりの部分でセッティングは裏目に出たようだった。
そして第2レース予選でコースに出て行ったら車の挙動はとにかくおかしくなっていた。
朝より顕著にフィーリングに違いがあった。
PITインしても直ぐに原因がつかめず、しかたなく新品タイヤを履いて残り10分でアタックした。
ブレーキと左右の動きにとても問題があり、周を重ねると酷くなる感じだったが、最後の無理してアタックしたラストアタックの最終コーナーでアームが取れてコースアウト。
最後尾となってしまった。
アームがシャーシ側の取り付け位置の一部を剥ぎ取る形で外れてしまった。これを翌日までに修理することになった。
土曜日の第1レースには無事出走したが、今度は左右の動きが逆になる症状らしい。
レースではクラッシュしてラジエーターを壊し、エンジンにも問題が出たため、交換することになった。
ボディーもかなり壊れたが、これはJLOC3台分のメカニックが手伝ってくれました。
土曜日は一日ドライブすることはなかったが、一日サーキットでイベント参加やレースを観戦しました。
シリーズ戦より一日長いため、最近の2DAYレースに慣れていると、とても長く感じる。
日曜日
決勝
日曜日は第2レースの決勝です。
唯一の8分間の確認走行の間で、車のバランスを少し微調整してからレースに望んだ。
グリッドスタートを決めて21番手からオープニングラップで11番手となった。
実際にはスタートしてブレーキングの手前で目の前のJLOC88号車に合図する形でライトのスイッチを入れた時、同時にピットリミッターのスイッチが入り失速していた位だったから自画自賛するほど素晴しいスタートでした。
それにしても前回のレースからリミッタースイッチはトラブルで機能してなかった筈なのですがこのときはなぜか動いた。
オープニングラップから暫くJLOC87号車の真後ろでレースする形になり勿論接触を避けて走った。
ブレーキング競争で無理をすれば接触、ということにはなりたくなかったから様子を見ました。
しかし少しタイヤが減ってからは左右の動きの違いと、特にブレーキングでのロック。
そして2速ギヤの入り辛さにとても苦労した。
ストレートはエンジンの問題でぜんぜん伸びなかったし、ストレートの速い車にブレーキング競争で抑えようとすると、たちまちロックしてしまう。
1コーナー、Bコーナー、山側セクションで何度となく挙動がおかしくてロスしてしまった。
頑張らなければ姿勢は乱さない、しかし今回は超スプリントで今年最後のレース。
より攻めて走ると決めていたので、全力で走りました。
あらゆるコーナーで攻めて走ったときにだけ変な挙動になり幾度となく姿勢を乱しましたが、逆にこんなレースはシーズン中はありえないから良い経験になったと思います。
11番手からなら表彰台を狙えると期待したが14番手となりました。
新しい形でのJAFグランプリ。
フリー走行があればもう少しバランスを見れたし、確認できてよりベストな状態でレースに望めたと思う。
あまり走る時間がないのは問題だと思いました。全ての車が不完全なままレースを強いられていたから荒れたレースになった。
その一方で、お祭りの雰囲気も楽しく、特にレジェンドカップなどは一度も見たことがないような大先輩の方々のレースを見れました。
これは本当に凄いと思うし、素直に面白い。思っていた以上に面白い独特の大会だったと思います。賞金があるのも良いですよね。
スプリントで2人が別々のレースではありますが、協力しあうことも必要でバランスが大事なレースなんだと知りました。
自分のスタイルもこのレースに合わせる必要があるという事も知りました。
車のトラブルはありましたがバトルは沢山あったしとてもこのレースを楽しめました。
徹夜でエンジン交換と車の修理をしてくれたチームメカニック全員のおかげで決勝を走れました。
今年は岡山で初PPを獲れて表彰台にも上がりました。
今年はこれで最後のレースでしたが、全力で走ったのですっきりした気分です。
オーナー、スポンサー各位、エンジニア、メカニック全員にお礼を言いたいと思います。
表に出ない所で励ましてくださった方々にも御礼申し上げます。
どうもありがとうございました!
レースの無い季節はやはりどこか寂しい感じですが、すこしゆっくりして、来期また頑張ろうと思います。
ファンの皆さんにも一年間お疲れ様でした!!
今年も多大な応援をしてくださり本当にどうもありがとうございました!!